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写真の日によせて 1
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三月の渋谷NADARスナップショット展で観てもらった作品のうちの一枚。木の床や色について聞かれることが多く、「どこですか?」という質問に「学習塾です」と答えると、「ここが?」と大抵の方は驚かれていました。撮ったのは昨年の五月、教室の準備をされている時でした。床はOBOGが集まって柿渋を塗られたそうです。そういうエピソードは抜きにして写真だけを展示したのですが、「伝わるモンはちゃんと伝わる」と確信した一枚でもあり、気に入っている一枚でもあります。

その後、七月と八月に一度ずつ撮影させていただき、画像は教室のホームページにイメージとして使っていただいてます。 >>> 帰国子女 大学受験教室 School of Literacy http://www.schoolofliteracy.com


b0189039_0532219.jpgこれまで商品や店舗を撮る機会が何度かありました。事前に「こう撮って欲しい」という詳しい指示を頂いたり、メールのやり取りや打ち合わせで「何をどこでどのように撮るか」を明確にすることが多かったのですが、この教室での撮影は「教室の良さが伝わるように」…実は、これは私にとって難題でした。自分の解釈を全面に出して良いものか?と不安に思いつつ「信頼されてるって思うことにしよう」と開き直って(特技です)撮り始め、頭ん中では「もしも」シリーズぐるぐる。「もしも私が学習塾のページを作るなら、どんなカットが欲しい?」と考えながら、思い当たるイメージをひたすら撮り続けます。

普段は風景や静物を撮ることが多い私にとって、人や雰囲気といった撮り直しの難しいこのような撮影は試練の場。自然体の表情や仕草は長持ちせず、一瞬で変化するもの。雰囲気を分析して場の流れを先読みし、「この後に笑いがくる!」と思ったらカメラを構える…の繰り返し。「はい、こっちに目線ください。笑って~!」なんて言う気も無かったので、現場のタフな状況に飲まれそうになりながらも撮るしかない。体力も精神力もいつもの何倍も消耗するのは必至。


とは言え、ちゃんとイメージとして伝えたい風景もあります。生徒さん達にモデルになってもらったものも何枚もあります。模擬授業をしてもらったり、実際の授業中にお邪魔して撮影もしました。「手を挙げてみて」と冗談半分でお願いしてみましたが、わざとらしさは拭えず。これも良い勉強になりました。やっぱりワザトラマンは良くないね。笑。

撮影に必要な道具は被写体や場所によって違いますが、商品やお店を撮るのも、その場の雰囲気を撮るのも、気の持ちようはあまり変わらないのかもしれません。そのものの良さを撮る側自身が理解していないと、伝わる写真は撮れないんじゃないか、と。次の記事では教室の紹介も含め、その辺りをもう少し掘り下げて書いてみようと思います。
by etcaetra | 2011-06-01 11:49 | 写真まわり
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